ど根性大根 ど根性野菜 キャプチャー画像


ド根性パパイア実190個/宜野湾・知念さん宅
15センチのすき間から芽、半年で3メートル超
 宜野湾市喜友名の知念文さん(83)の自宅庭でこのほど、土中に埋めたブロックと壁のわずか十五センチのすき間からパパイアの木が成長し、一度に百九十個を超える実を付けた。根っこの部分がブロックの一部を破壊し天高く伸びている。知念さんは「珍しいねー」と木を見上げ、専門家は「非常に強い生命力を感じる」と驚いている。
 知念さんは今年五月、ブロックと壁のすき間から三十センチほど生えている木を見つけた。「鳥か風が種を運んできたのかな」と思い、そのまま放っておくと木はみるみる成長。高さは半年で三メートルをはるかに超え、先月からものすごい勢いで実を付け始めたという。

 知念さんは「二個食べてみたけれど、とっても甘い。切らなくて良かった」と目を細めた。

 海洋博記念公園の都市緑化植物園によると、パパイアの実は年間平均で一本から百個前後。一度に百九十個の実が付くのは非常に珍しいという。

 同園の仲松辰弥さんは「根っこが苦しい状況にあるため、木が生命力を発揮して一気に成長し、多くの実を付けたのではないか」と話した。

折られても捨てられても…大根のど根性ここにあり

「ど根性ダイコン」(右)を永く伝えようと兵庫県相生市が設置する光る記念石 兵庫県相生市の歩道で路面のアスファルトを突き破って育ちながら、その後、心ない人に折られた「ど根性ダイコン」を永く語り継ごうと、市は29日、このダイコンをデザインした「光る記念石」を同じ場所に埋めた。

 紫外線を吸収して夜に光る蓄光石製で直径7センチ、高さ6センチの円柱形。ダイコンは7月中旬に見つかり、太さ約5センチ、高さ約10センチまでに成長。しかし今月13日朝に折り取られ、2日後、歩道わきに捨てられているのが見つかった。

 市はダイコンを持ち帰り、水に漬けて育てたところ“ど根性”を発揮、新芽が出てきたという。「困った時、悩んだ時は記念石でダイコンの生きる力を思い出して」と谷口芳紀市長。
<雑記帳>今度は群馬・妙義町で「ど根性大根

 ◇群馬県妙義町の農業、田中米吉さん(75)方前の道路脇に大根が生えているのが見つかった。側溝とコンクリート壁のすき間から白い根を約5センチのぞかせている。
 ◇兵庫県相生市アスファルト路面から頭を出し、話題になった大根に見た目がそっくり。近くで田中さんが栽培している聖護院大根の種が飛散して発芽したらしい。
 ◇コンクリートにめり込むように伸びる大根に「生命の強さを感じる」と田中さん。食べるのは忍びなく“ど根性”をたたえて成長を見守るという。相生の大根のように誰かが折ったりしないでね。
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