DA PUMP ISSA 田舎に泊まろう キャプチャー画像


●11月13日(日) ▽テレビ東京 田舎に泊まろう ISSAくんが北海道・留寿都村DA PUMPのISSA

 今回の旅人は、沖縄出身のヒップホップユニット・DA PUMPのISSA。見た目からは想像ができない、その旅の希望は「農業がしたい」。降り立ったのは一面に広大な畑が広がる北海道留寿都村羊蹄山の麓に広がる留寿都村は、ジャガイモや小豆などの収穫で秋はとても忙しい田舎だ!
  しかし広大な畑を前に、なかなか人を見つけることができない。収穫真っただ中のはずなのに、誰もいないのかな…と思っていると、畑で作業している人を発見!ISSAは早速話しかけてみる。すると、ちょうどジャガイモを採っている最中だった。これなら作業のお手伝い=念願の農業が出来ると交渉してみたが、あっさり拒否される。やはり、やり方が分かってないと任せてもらえないのだ。ジャガイモは諦め、この先で小豆の収穫をやっているという情報を聞いて急いで向かう。

  歩いていると、小豆の収穫作業中の人たちを発見。今度こそは念願の農作業を・・・と収穫のお手伝いをさせて欲しいと交渉をするISSA。すると仕事はいっぱいあるからと難なくOK!ISSAは生まれて初めて、畑の収穫作業に挑戦する。
 しかし、任された作業はかなり大変だった。畑に残った小豆の脱穀後の殻を燃やすという作業だったが、慣れないISSAは火の熱さと煙に大苦戦!また畑が広大なため、そう簡単に終わる量でもない。しかし自分から「農業がしたい!」と手伝いを買って出たISSAは周りに負けじと黙々と殻焼き作業に没頭する。
 日が暮れると、お手伝いさんたちは帰宅。しかしISSAは、この農家の家族と一緒に真っ暗になるまで休む事なく作業を続けた。そして作業開始から3時間。真っ暗となった畑で、作業が終了となった。

  みんな自宅に引き上げるが、ISSAはまだお泊まり交渉を始めてすらいない。どうしようかと考えつつも、とりあえず手伝った家族の家へとついていく。ついて行ってはみたが、みんな後片付けが忙しく、構ってくれない。どうしよう・・・と迷っているところにご主人が、「お茶でも飲んでいけば?」と声をかけてくれた。とりあえず家の中へ上げてもらえた。
 さらにご主人から「これからどこか行くの?」と聞かれ、ようやくお泊り交渉を始める。すると、「今日は散々手伝ってもらったし・・・」とご主人は快く泊めてくれることに。頑張った甲斐があり、ISSAは北国で大忙しの農家でのお泊まりが決定!
 早速ご主人と乾杯!ISSAもご主人もお酒が大好きなのだ。一方、奥さんは晩ごはんの仕度へ。畑でとれたてのジャガイモで、ポテトサラダを作ってくれた。この家で作っているジャガイモは「キタアカリ」という品種で、ビタミンCが豊富で甘みがあり、食感のいい芋だ。家族は代々農家で、ご主人は4代目。キタアカリを北海道で作付け始めた第一人者なのだ。ご主人が作ったキタアカリのおいしいポテトサラダに、舌鼓を打つISSA。普段は一人で独酌しているというご主人も今晩は飲み友達が出来て嬉しかったのか、お酒の方もどんどん進む。
 ISSAが来ている事を聞きつけた近所の居酒屋の友達が、差し入れの料理と日本酒を持って駆けつけた。キタアカリで下地を作った芋ピザに、北海道の日本酒。この日本酒がまた飲みやすく、カラオケも始まって場は次第に大宴会の様相に。ISSAもお酒が入っているせいか、今日1日を振り返って嬉しさのあまり号泣してしまう。そこにご主人の息子さんたちが札幌から帰宅。「みんながこんなに駆けつけてくれ、なんて温かいんだ…」と、ISSAの泣きがさらにエスカレート。そして泣き疲れと今日の農作業の疲れが重なり、ISSAはそのまま熟睡。起きないISSAを、家族全員で寝床まで運んでくれた。

  翌朝、奥さんは朝早くから温かい朝ごはんを用意してくれた。蒸かしたキタアカリやイクラをコンモリ盛りつけたご飯。どれも本当においしそう。ISSAも遅れて起き、朝ごはんをいただく。昨日とはうって変わって、静かな朝ごはんだ。
 家の大切なもの、それは土地と畑。畑は生活の基盤なのだ。ISSA一宿一飯の恩義は、昨日に引き続き小豆の殻焼き作業。昨日で要領を得たISSAは、手際良く殻焼きをこなしていく。少しでもお世話になったお礼にと、ISSAは昨日と同じくミッチリ3時間、黙々と作業に打ち込んだ。それだけではなく、泊めていただいた家の表札作りもした。廃材を切って装飾し、ずっと借りていた農具にアレンジしてISSAオリジナルの表札が完成!

  そしてお別れの時。家族には内緒にしていた表札を渡すISSA。ご主人と奥さんは、喜んで受け取ってくれた。その後は畑にいたみんなと握手をしてお別れ。手伝っている間も家族と過ごした一泊二日も、温かくて楽しかったと振り返るISSA。羊蹄山の麓で、でっかい大地とでっかい人情を持った家族に包まれた、ISSAの北海道留寿都村への旅だった。