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司会:太田光爆笑問題)、田中裕二爆笑問題) / 進行:竹内香苗 / コメンテーター:テリー伊藤飯島愛、デーブ・スペクター、ダンカン、高田万由子江田けんじ

宗男氏、外務省に質問主意書を連発
外務省、ワイン8千本所蔵 宗男氏への答弁書で判明
2005年11月04日20時39分

 外務省が諸外国からの要人の接遇などのため、東京・麻布台の飯倉公館に約8000本のワインを所蔵していることや、03年度まで同省職員が海外の大使館などに赴任する際、「お手伝いさん」を同伴することができたことが分かった。鈴木宗男衆院議員(新党大地)の質問主意書に対する政府の答弁書で4日、明らかになった。

 鈴木議員は外務省に計28件の質問主意書を出し、4日までにすべての答弁書閣議決定された。

 それによると、外務省は00〜04年だけで計2177本のワインを購入。総額は約1644万円で、1本あたり平均約7500円になる。これらを含め、現在も約8000本が保管されているという。

 また、同省職員は公務遂行上必要と認められる場合、お手伝いさんにあたる「家事補助者」を同伴することができ、確認できる範囲で00〜03年度までに計12人に1往復ずつの旅費が支給されていた。現在は支給されていないという。

 鈴木議員は別の主意書で、在モスクワ大使館に「ルーブル委員会」という裏金づくりの仕組みがあったのでは、と質問。大使館員の私有車を売却して得た通貨ルーブルを、大使館の総括参事官が執務室の金庫などに保管、違法な「闇レート」で外貨に換金していたなどと指摘した。また、96年ごろまで、大使館の口座に振り込まれた大使館員の住居手当の一部を裏金としてプールしていたのでは、という質問もしている。

 しかし、外務省側は答弁書で、裏金に関しては「確認されていない」と回答している。

外務公館の裏金「確認してない」 鈴木宗男氏質問に政府
2005年10月18日23時52分

 かつて外務省との関係が問題視された新党大地代表の鈴木宗男衆院議員が、政府への質問主意書で「住居手当を用いて在外公館にプール金や裏金が作られていた事例はあるか」と尋ねたのに対し、政府は18日に閣議決定した答弁書で「お尋ねのような事例の存在は確認されていない」と答えた。

 鈴木氏は9月の総選挙で「復活」後、「外務官僚の特権を守ったことを反省している。今後は私の知る実態を明らかにする」旨のコメントを発表。その矛先に注目が集まっていた。細田官房長官は18日の記者会見で、記者団が「裏金問題質問」に触れると、「まず外務省がどういう対応をするのかを見て、そのうえで判断したい」とかわした。

 一方、同じ答弁書から、政府が、外交官ら海外で勤める在外職員に支払う年間の住居手当が05年度予算で1人平均約290万円になることが明らかになった。

宗男氏、テレビ生番組で暴露
 9月の総選挙で国政に復帰した鈴木宗男衆議院議員(57=新党大地)が2日、ABCテレビ「ムーブ!」に生出演し“天敵”外務省攻撃に出た。

 まず、在モスクワ日本大使館に「ルーブル委員会」という裏金組織があったと指摘。職員が免税特権で乗用車などを安く購入し、転売。その差額を1989年(平元)ごろまで約40年にわたりプールしていたとぶちまけた。また「課長による2億円の機密費私的流用」「政府専用機でワイン国内不正持ち込み」「怪文書による田中真紀子元外相追い出し工作」などの疑惑を暴露した。

 外務省は、以前から因縁の深かった鈴木氏の国政復帰にあわせて「会食を避けよ」などとする“宗男マニュアル”を配布。これに鈴木氏は激怒し、一部週刊誌で外務省批判を展開している。番組内で鈴木氏は「外務省の自浄能力に期待したい」としたうえで「麻生(太郎)外相はお坊っちゃん育ち。国民の方をどこまで向いてるのかな」と皮肉で締めた。

宗男氏の復讐 外務省眠れない “役人天国”バレた
 外務省が外国からの賓客を接遇するため、東京・港区の飯倉公館貯蔵庫に保管するワインが約8000本に上ることが4日、鈴木宗男衆院議員(57)の質問主意書に対する政府答弁書で明らかになった。政府はこの日、宗男氏が提出した質問主意書への答弁書17件を閣議決定答弁書からは他にも外務省在外職員の在勤手当が1人平均で年間約807万円にも及ぶことも明らかに。「こうした数字が妥当か、国民のみなさんに判断していただきたい」と話す宗男氏に対し、同氏の“質問攻め”に徹夜続きの外務省からは「勘弁して」という悲鳴も上がっている。

 宗男氏への政府答弁書によると、外務省が貯蔵庫に保管しているワインは約8000本。00年から04年にかけて購入したワインは計2177本。総額1644万3038円で、1本当たり平均約7500円と高額な数字がはじき出された。

 また、同氏の「外務省在外職員の在勤手当の非課税問題に関する質問」への答弁書によると、05年度の同省職員の在勤手当の予算総額は256億7188万7000円で、05年4月1日現在の在外職員は3180人。単純に計算すると、年間1人平均で約807万円もの在勤手当を給与以外に受け取っていることになる。

 外務省で「ムネオ対応マニュアル」の存在が明らかになって以降、同省に対する批判を強めてきた宗男氏はこれまで、同省に対する質問主意書を次々と提出。その数は計28件。徐々にではあるが、同省の“知られざる実態”を明るみにしつつある。

 この日、「ワイン8000本も何に使うんでしょうか。在勤手当も平均すると1人807万円にもなる。これを国民のみなさまが妥当だと判断するでしょうか」と疑問を投げかけた宗男氏。さらに、「外務省の職員の中にも『徹底的に実態を明らかにしてほしい』と言う人もいます」と続けた。

 一方の外務省では、次々に提出された宗男氏の質問主意書に対する答弁書作成に徹夜続き。同省官房総務課では「量的には楽とは言えません。担当している課では徹夜が続いても不思議ではない」とし、「『もう勘弁してほしい』と本音で思っていても、言えないところがある。粛々とやらざるをえない」とつらい本音ものぞかせた。

 他の質問主意書に対する答弁書では、04年7月に朝日新聞が報じた「政府がまとめた対ロシア外交の新しい『対処方針』が明らかになった」との報道に対し、外務省は「文書を政府が作成したという事実はない」と真っ向から否定。新たに“朝日新聞VS外務省”の構図も浮かび上がってきた。

 「次の通常国会は期間がありますから、頑張ってやっていきたいと思います」と宗男氏。今後も質問主意書などを使い、外務省追及の構えを見せている。(中村 智弘)

◆他にも次々発覚

 宗男氏に対する答弁書では、他にも外務省の実態が次々と明らかになっている。「外務省在外職員の配偶者手当に関する質問」では、05年9月1日現在の配偶者手当受給者数は1547人で、05年度の予算額は17億4779万円。「外務省在外職員の帰国休暇に関する質問」では、休暇帰国のための05年度の予算額は8億4424万5000円との数字もでている。

 また、「外務省在外職員の飲酒対人交通事故に関する質問」では、80年から05年にかけて在外職員が外国で起こした交通事故で人的被害を伴うものは計26件。そのうち飲酒状態で起こした事故は計7件あり、その中には1種職員が起こした事故が1件あるとしている。「在モスクワ日本国大使館における裏金問題に関する再質問」では、「事実は確認されていない」としている。