姉歯建築設計事務所の構造計算書偽造問題 キャプチャー画像


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建築士証言、ヒューザー木村建設
date:11/25 10:49

耐震データの偽造をめぐり、姉歯秀次建築士が3つの会社の実名を挙げて「鉄筋の量を減らせと指示された」と証言した問題で、このうち2社は、ヒューザー木村建設であることが明らかになりました。姉歯一級建築士は24日、国土交通省で開かれた聴聞に出席し、建設中を含むマンションなど21棟の耐震データの偽造について事実関係を認めました。国土交通省によると、姉歯建築士は弁明の中で建築主や施工者ら3社の実名を挙げ、「鉄筋の量を減らせと指示された」などと証言したということですが、その後の取材でこのうち2社は、「ヒューザー」と「木村建設」であることが分かりました。また、姉歯建築士は3社のうち1社から「要求を拒むなら、事務所を替えると言われた」と話しています。また、木村建設木村盛好社長も「鉄筋を減らせなどといった指示は全くない」と否定しています。

ヒューザー小嶋社長、最悪の言い逃れ 「阪神大震災では家がつぶれてもおとがめなかった」
 偽造マンションを販売したヒューザーの自称「オジャマモン」こと小嶋(おじま)進社長(52)が、マンション住民に対して不謹慎&不可解な事情説明を行っていたことが25日、分かった。東京・江東区の「グランドステージ住吉」住民に、23日に行ったもので、阪神大震災での建物崩壊を例に挙げ、自身の正当性を主張するかのような言い逃れをはかり住民の怒りを買っていた。

 もう、オヤジギャグでは済まされない。マンションより先に、小嶋社長の人間性の“倒壊”を疑わざるを得ない事実が明らかになった。住民によると、説明会には67世帯すべてが出席。ヒューザー側からは小嶋社長1人だけが出席した説明会がスタートした。

 配布されたA4の用紙5枚のうち、4枚つづりの冊子の表紙には「神戸新聞」と「大震災関係データ一覧」の文字があった。小嶋社長はこのデータを説明した上で「これだけ(家が)つぶれても、どこもおとがめがなかったんですよ」と話したという。たくさんの命が失われた痛ましい阪神大震災を堂々と例に挙げ、全く関係のない偽造マンション販売について「言い逃れ」ともとれる発言だ。

 加えて、1枚の書面ではヒューザーの過失を認めながら、最後に住民への補償の「前提条件」が付されていた。「自治体から退去勧告など建築確認、検査済証の合法性を否定する公文書が入居者あてに発行される事」などと記してあり、住民はブチ切れ。言い訳だけで1時間が過ぎ「今後の具体的な話をしてくれ」と迫ると「なんの準備もなかったようで、要領を得なかった」(住民)と言う。

 「きっと同情してほしかったのでは」と、あきれ顔の住民。今後は理事会と対策委員会で、具体策を話し合っていく。
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