SONY BMG コピー防止ソフト XCP問題 キャプチャー画像


タワーレコードSONY BMGの「XCP」採用CDの購入者に返金・交換

 タワーレコードは25日、コピー防止ソフト「XCP」を採用した米SONY BMGの音楽CDの購入者に対して、商品代金の返金もしくはXCPを採用していないCDへの交換を順次行なうと発表した。米SONY BMGXCPを採用した音楽CDは52タイトルが販売されているが、タワーレコードではそのうちの47タイトルを扱っていた。

 XCPでは、PCにインストールすると特定のファイルやプロセスなどを隠す、rootkitと呼ばれる手法を用いているとされている。ユーザーからの抗議や非難が集中したことを受けて、SONY BMGでは該当CDの回収・交換を開始した。

 タワーレコードの店舗で該当CDを購入した場合は、購入時のレシートと購入した商品を店舗に持ちこめば返金に応じる。交換してもらう場合は、タワーレコードソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(SMJI)、BMG JAPANなど各社のカスタマーサポートセンターに電話する必要がある。なお、タワーレコードの公式サイト「@TOWER.JP」で該当のCDを購入したユーザーには返金・交換などに関するメールを送信している。

 XCP採用CDについては、SMJIが輸入販売した40タイトルに関して、同社がXCP未収録版との交換を行なう方針を示しているほか、Amazon.co.jpでも取り扱っていた52タイトルの返金に応じるとしている。

Amazon.co.jpSONY BMGの「XCP」採用CD購入者に全額返金

 Amazon.co.jpを運営するアマゾンジャパンは22日、コピー防止ソフト「XCP」を採用した米SONY BMGの音楽CDの購入者に対して、商品代金の全額返金を開始した。

 XCPでは、PCにインストールすると、特定のファイルの存在やプロセスの実行などを隠す。ウイルスやスパイウェアが自らの活動を発見されにくくするために用いるrootkitと呼ばれる手法と同様とされている。ユーザーからの抗議や非難が集中したことを受けて、SONY BMGでは該当CDの回収・交換を開始した。

 米SONY BMGXCPを採用した音楽CDは52タイトルが販売されているが、Amazon.co.jpでは当該タイトルすべてを扱っていた。アマゾンジャパンによれば、今回の対応は「SonyAmazonに対しXCPソフトウェアが入ったCDの販売停止を要請した」ことを受け、Amazon.co.jpが販売した該当CDの購入者に対して、商品の代金を全額負担する。開封済みのCDでも返金を受け付ける。同社では22日に購入者全員にメールで告知。Amazon.co.jpのミュージックストアでも、該当CDの詳細ページに告知文を掲載している。

 返金方法としては、商品到着後30日以内の場合はAmazon.co.jpにある返品受付サイトから返金を申し込むことが可能。30日を過ぎた場合は、コールセンターに連絡して返金を申し込める。商品についてはAmazon.co.jpが集荷を行なうため、購入者が送料を負担する必要はない。また、返金の受付期限は設けていない。

 ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(SMJI)によれば、同社が輸入販売したXCP採用のCDは40タイトルで、国内ではこれまでに約5万枚が販売されたという。SMJIでは21日、同社が輸入販売した該当CDの購入者に対して、同一タイトルのXCP未収録版との交換を行なう方針を示していた。Amazon.co.jpではSMJIが輸入販売したタイトル以外の該当CDについても返金する。  続きを読む