ひょうたんマークの「正露丸」 類似品、賠償求め大幸薬品が提訴 キャプチャー画像


ひょうたんマークの「正露丸」 類似品、賠償求め大幸薬品が提訴
2005年11月25日

大幸薬品の商品(左)と和泉薬品工業の商品

 胃腸薬の「正露丸」を製造・販売する大幸薬品大阪府吹田市)が、名称がほぼ同じで箱や容器のデザインも酷似した胃腸薬を売るのは類似商品の販売を禁じた不正競争防止法に違反するなどとして、和泉薬品工業(同府和泉市)を相手取り、販売差し止めと約6400万円の損害賠償を求める訴訟を24日、大阪地裁に起こした。

 大幸薬品は50年代に「正露丸」及び「SEIROGAN」を商標登録。和泉薬品工業は00年に販売を始めており、商標権の侵害にあたると主張している。和泉薬品工業代理人弁護士は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

類似「正露丸」販売は違法/大幸薬品和泉薬品を提訴

2005/11/24 20:51

 「ラッパのマーク」のCMで知られる大幸薬品大阪府吹田市)の胃腸薬「正露丸」に極めて似た包装で同様の薬を販売するのは不正競争防止法違反などとして、同社が和泉薬品工業(同府和泉市)を相手に、販売差し止めや約6400万円の損害賠償などを求め24日、大阪地裁に提訴した。

 訴状によると、和泉薬品は瓶詰めタイプの胃腸薬製品の包装箱正面に、大幸薬品製と同様のオレンジ色の背景に赤字で「正露丸」と表示。含有成分などが若干異なり、大幸側のラッパの代わりにひょうたんマークがつけられている。

 原告側代理人によると、薬局では隣同士に並べて売られるケースもあり、価格は大幸側の半分程度。少なくとも5年前から販売されているといい、大幸側の製品と間違えて購入した客からは苦情が寄せられているという。