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耐震強度偽造問題は氷山の一角か

耐震強度偽造問題で国会参考人招致

 耐震強度偽造問題を審議する衆院国土交通委員会が29日開かれ、参考人として出席した指定確認検査機関イーホームズ藤田東吾社長(44)は「約1年前、大手検査機関で姉歯秀次1級建築士(48)による偽造が隠ぺいされた」とする外部の構造設計関係者からの情報で内部監査に着手、偽造を発見したことを明らかにした。「情報の真偽は確認していない」という。

 名指しされた民間検査機関の「日本ERI」(東京都港区)は記者会見し、同社が建築確認した都内の物件で昨年4月、姉歯建築士の構造計算がずさんとの指摘が関係者からあったことは認めたが、隠ぺいは「まったくない」と否定した。

 藤田社長によると、外部情報をきっかけに10月20日、姉歯建築士が構造計算書を作成した東京都足立区内の未着工マンションを抽出して重点監査し、偽造が分かったという。

 10月25日に姉歯建築士が偽造を認め、翌日国交省に連絡。同省からは「そちらで解決されたし」との回答だったとした。国交省は「指摘の検討が十分でなく反省すべきだが、結果的には2日遅れで直接報告を受けた」と説明した。

 また、10月27日に関係者が集まった席で、藤田社長が事実の公表を主張したところ、マンション販売会社ヒューザー小嶋進社長(52)から「公表すればどんな弁護士を使ってでもたたく」と圧力を受けたと述べた。これに対し、参考人出席した小嶋社長は「公表には時間が必要と言っただけ」と反論した。

耐震強度偽造問題で強度不足の建物は7都県に35カ所…
姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)による耐震強度偽造問題で、国や自治体から強度不足を指摘されたマンション、ホテルは7都県の計35カ所に達することが27日、分かった。偽造の有無の調査中を含め、休業に追い込まれたホテルは16となった。35カ所のうち、民間検査機関のイーホームズ(東京)が書類審査したのが26件と4分の3を占める。千葉県の調査では姉歯事務所が設計に関与した建築物は194件で、耐震性に問題のある建物はさらに広がる恐れもある。

構造計算書が不正なデータで作成されていたのは、マンション21、ホテル14。当初、国土交通省が偽造物件として発表したのは首都圏(1都2県)の21件だったが、その後、長野、福岡、静岡、群馬にも拡大した。

姉歯秀次一級建築士(48)は「(首都圏の21件以外の偽造は)記憶の範囲ではない。偽造は平成15年初めごろから」などと話している。しかし、長野県内の3ホテルは平成12年3月−13年5月に構造計算書を審査して建築確認が行われている。姉歯建築士の証言内容にほころびが出ており、これまでに強度不足を指摘された物件以外にも偽造がある可能性が出てきた。


公的資金投入は居住者が中心−中川政調会長
自民党中川秀直政調会長は27日のフジテレビ報道番組で、耐震強度偽造問題に関し、マンション販売会社への公的資金投入の可能性について「あくまで居住者が中心になると思う」と述べ、否定的な考えを示した。同時に「今は居住者の安全と代替住宅の安定確保、原因究明を急がなければならない。ほかにもないか、全面チェックもしなければいけない」と指摘。与党として再発防止策の策定に全力を挙げる考えを示した。
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