THE 有頂天ホテル 映画宣伝 王様のブランチ キャプチャー画像
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特集:勝手にキャッチ THE 有頂天ホテル
【監督】三谷幸喜 【上映日】1月14日
【主な出演者】役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、YOU、オダギリジョー 王様のブランチ
三谷4年ぶりメガホン!超豪華キャストで来春公開
人気劇作家の三谷幸喜氏(44)=顔写真上=が、平成13年公開の「みんなのいえ」以来、4年ぶりに映画監督を務めることが12日、わかった。タイトルは「THE 有頂天ホテル」(来春公開)で、ホテルを舞台にしたリアルタイムのラブコメディー。役所広司(49)、松たか子(28)のほか豪華キャストが出演する予定。昨年公開の「笑の大学」で、脚本家としてコメディアン・役所の才能を開花させた三谷氏は「今度は現場でぶつかります!」と力強く宣言した。〔写真:高級ホテルを舞台に繰り広げられる三谷幸喜監督の最新作「THE 有頂天ホテル」。本物と間違えそうな豪華セットも見ものだ〕
「THE 有頂天ホテル」 役所広司 松たか子
国内映画賞を総なめにした初監督作「ラヂオの時間」、大ヒットした「みんなのいえ」に次ぐ監督作第3弾は、ホテルを舞台にしたラブコメディー。副支配人役の役所、客室係の松を中心に、ホテル関係者、ワケありの宿泊客らをさまざまな角度から描く群像劇だ。
「(映画監督として)一番やりたかった作品。以前から考えていた」という三谷氏は「(経験が少なく)なかなか踏み切れなかった。満を持しての作品になる」と自信たっぷり。
舞台の演出家としても活躍する三谷氏は「舞台の魅力は、1つの物語が止まらずに続いていくこと。すごく臨場感があるし、お客さんとも一体化できる。それをうまく映画に持ち込みたい」と、分刻みで表を作り、各登場人物の行動を綿密に練り上げ、約半年かけて台本を完成させた。
2時間のリアルタイム形式で進行し、出演者全員が主人公と取れる台本は、1932年に製作され、グレタ・ガルボ、ジョーン・クロフォードらトップスター5人がホテルを舞台に、1日半のうちに繰り広げる人間模様を描いた米映画「グランド・ホテル」から生まれた手法。三谷氏のもっとも得意とするものだ。
その熱い思いを受けた製作のフジテレビの亀山千広映画事業局長は「この映画は、観客が知らない俳優が出てきてはダメ」と役所、松をはじめ、「主役クラスのスターだけでも十数人」(東宝宣伝部)という超豪華キャストを用意。現時点では2人以外は極秘だが、「キャストの豪華さでも『グランド・−』をほうふつさせる」という。
映画「笑の大学」で、脚本家として役所とタッグを組んだ三谷氏は「舞台もドラマも映画も一緒にやってますけど、自分の映画じゃない。今度は現場でぶつかってみたい」と意気込む。同映画で“コメディアン”としての新しい才能を見せた役所を、どう料理するのかも見どころだ。
役所は「今回は三谷さん自身の監督作品ということで、とても興奮しています」。松も「面白い作品になりそうで、とても楽しみ。一生懸命ついていきたい」と、かなり気合が入っている。
■物語
年が明ける2時間前。都内の高級ホテル「ホテル アバンティ」では、カウントダウンパーティーの準備をしていた。そこに汚職議員、自殺願望の大物演歌歌手、愛人に会いに来た会社社長、ホテル副支配人(役所)の別れた妻らが泊まりにくる。さらには、客室係のハナ(松)が、ひょんなことから社長の愛人に間違われて、事態は思わぬ方向へ…。
★日本最大級の東宝スタジオに建築
豪華キャストと同時に見どころとなるのが豪華セット。製作のフジテレビと東宝は、日本最大級の広さを誇る東京・成城の東宝スタジオ第8ステージ(1325平方メートル)内にホテルの1階部分のセットを建築。スイートルームやツインルーム、廊下などもすべて撮影所内に造りあげ、まるで本物のホテルかと見間違うほど。万全のサポート体制に三谷監督も、気持ちよく撮影に臨んでいるようだ。
◆三谷幸喜氏の主な映画作品◆
公開年月 タイトル 主 な 出 演 者
H 3・12 12人の優しい日本人 塩見三省、豊川悦司
H 9・11 ※ラヂオの時間 唐沢寿明、西村雅彦、鈴木京香
H13・ 6 ※みんなのいえ 唐沢寿明、田中邦衛、田中直樹、八木亜希子
H14・ 9 竜馬の妻とその夫の愛人 木梨憲武、中井貴一、鈴木京香、江口洋介
H16・10 笑の大学 役所広司、稲垣吾郎
【注】Hは平成。※は三谷氏の監督作品。それ以外は原作・脚本 続きを読む